選定医療制度での多焦点眼内レンズについて
*2020年3月末で「多焦点眼内レンズを用いた白内障手術」は先進医療制度から外れ、新たに選定医療制度を用いて実施しております。当院での多焦点レンズを用いた手術の特徴と金額などを解説していきます。
白内障手術で用いられる眼内レンズは、一般的には単焦点レンズが用いられます。単焦点レンズを挿入した後の状態は、いわゆる老眼の状態であり、手元を見る際には老眼鏡が必要となっていました。
その老眼という問題を改善するために用いられるのが多焦点レンズです。多焦点レンズでは、遠近、もしくは遠中近の全てにピントを合わせることができるようになりますので、老眼鏡などの眼鏡を使用する頻度が少なくなります。
多焦点レンズでは、メガネを掛ける頻度を大きく減らすことが可能ですが、光を遠方と近方へ分散させるために、単焦点レンズより若干像がぼやけたり、光がにじむといった現象が起きることがあります。多焦点レンズに興味がおありの方は、外来受診時に是非ご相談ください。
多焦点レンズを用いた白内障手術は、2020年3月をもって従来の先進医療制度から外れ、現在は選定医療という制度下で実施されています。この制度では、通常の保険診療での白内障手術代金とは別に、多焦点眼内レンズ代をお支払い頂くことで最新の多焦点レンズを用いた手術を受けていただけます。
当院では最新の3焦点レンズを36万円(税込)で提供しております。なお、通常の保険診療での白内障手術代は1割負担の方で1万5千円程度、3割負担の方で4万5千円程度であり、この手術代と多焦点レンズ代の両方が掛かります。
アルコン パンオプティクスプロ:従来のパンオプティクスが更に進化したプレミアムレンズです。レンズ代が片眼36万円(税込)かかります。
通常の単焦点レンズの光利用率を100とすると、多焦点レンズは3か所に焦点を合わせる分だけ光のロスが生じ、それが光のにじみにつながっていました。前モデルのパンオプティクスで光利用率は88%でしたが、最新モデルのパンオプティクスプロは94%まで光利用率を高めています。そのロスの少なさが、より明るくにじみの少ない視界につながります。
手術自体は、一般的な白内障と変わりなく、5〜10分程度の手術です。白内障手術の項目をご覧ください。